年末までボートレース

趣味でボートレースに関する色々な記事その他を書いていきます。たまにはボート以外も。

2016 第5回クイーンズクライマックス 賞金ランク9位 恐るべき日高逸子の勝負力とストイックさ

 前回の記事で、あまりにも印象的だった彼女について今回は書いてみようと思います。

masuosan55.hatenablog.jp 

 

日高逸子選手とは

■選手生活30年以上で未だに一線級

日高選手はデビューが1985年、選手生活30年以上のベテランです。

このボートレースという競技は選手寿命が長いので、これくらいの年でも現役で

頑張っているのは珍しい事ではないのですが、特筆すべきは今回のクイーンズ

クライマックスやG1やSG等、55歳になってもなお最高峰のレースに出場し続けて

いるのが特徴です。

この年で活躍し続けるために、メンタル・フィジカルの強化や維持には並々ならぬ努力をしていると思います。

■なぜそこまで頑張れるのか

いったい何が彼女はそうさせているのでしょうか。

下記の動画では「負けず嫌い」とあります。

Lady Go 日高逸子・滝川真由子 - YouTube

更に深堀るとその「負けず嫌い」はどこからくるのか。それは僕は彼女の生い立ちに

原因がある様な気がします。

日高選手は幼少期から選手になるまでは、宮崎県内で両親の離婚に伴い祖父母に引き取られ厳しくしつけられ、奨学金を得て高校卒業後は新天地を求めて東京に上京。

その後は旅行会社や喫茶店で働いたり、色々な仕事をしますがどうにも自分にしっくりこず、経済的にも困窮する日々・・そんな時たまたまTVで見た競艇選手募集のCMの年収欄を目にして、即連絡ー受験ーデビューとなります。

ここら辺の事等は下記にある、西日本新聞に連載されていた記事がまとめられた

彼女の著書:「FULL TURN」に詳しいです。


良好の様です。つまりここからは勝手な想像ですが、ここまで頑張る原動力はこの様な生い立ちの中で、現在彼女は夫と娘さん達と暮らしており家族仲も

苦しい幼少期等から手に入れた幸せを手放したくないという思いと、幸せは自身の

努力でつかみ取るものだという信念がそうさせているのでは無いでしょうか。

 

■異名は「グレートマザー」

彼女は母になってもわずか3か月で選手復帰等、色々な逸話がありますが

大抵女性は出産に伴い、ボートレースに限らず仕事等は大体ほどほど・控えめにこなしていくようになるのですが、彼女の場合は母になってからの方が強くなります。

そのあまりの強さについた異名が「グレートマザー」。

偉大なる母親、という事ですね。

 

■今の女子戦ブームにも一役買ったのでは?

この日高選手の偉業はボートレースにおいて、女子選手は結婚・出産しても

まだまだやれるという先例を残した事にあると思います。

今回僅差でクイーンズクライマックス出場を逃した、魚谷香織選手も産後復帰して

好成績を残していますし、他にも今回乗り込んでくる長嶋万記選手や寺田千恵選手も

お子さんがいます。

もし日高選手がいなければ、彼女たちもすぐに引退したり復帰後は主婦のパート感覚で

ほどほどに走る様になり、

結果女子選手はすぐに結婚ー出産ー引退や成績低下で、

現在の女子戦の隆盛は無かった、つまり現在売り上げが好調な、女子戦の礎を築いた一つが彼女の存在では無いかと思うのです。

 

■ストイックさ

僕自身がだらしない人間だからストイックな人間には惹かれますが、

彼女は今の年齢になっても、徹底的にストイックです。

デビュー直後は朝5時に起床してトレーニングしたり、宿舎で数百回縄跳びを飛んだり、現在はヨガのトレーニングに通っているのですが、このヨガは単なる健康維持のためのものではなく、ものすごくハードなものです。

 

エンジンに乗って戦い、そしていいエンジンをひけるかどうかという運の要素が強い

競技にもかかわらず、彼女はそのエンジンが引けたときに最大限のパフォーマンスを発揮するために、徹底的に自分の身体をいじめぬいています。

 

平和島でも期待

 簡単に彼女について思うところをまとめましたが、やはり日本人たるもの

努力と根性でのし上がってきた人間を応援したくなるのが性分です。

 

前述の著書にもありますが、宮崎県の串間で厳格な家庭で育てられ、

お金に苦労して朝4時から新聞を何10kgも載せて配達したり、消費者金融から大金を何とか返済し終えたり、デビューしてすぐに先輩や男子選手から嫌がらせややっかみを受けたり、等

最近のスポーツ感覚で選手になった若い女子とは違うものがあり、

それが今回の第5回クイーンズクライマックスへの奇跡の滑り込みを果たした勝負根性につながっているのでしょう。

前々回、2014年の住之江のクイーンズクライマックスの覇者として、コース取りからそしてレースでも容赦なくその勝負魂を発揮してほしいところです。