■2017年10月24日 AM9:30 開会式
さあやっと本日初日を迎えた平和島のグランプリ。地元SGという事で今回は、初日の開会式まで乗り込んできました。
当日はやや気温が低かったものの、前日までの雨や風もおさまりほっとしつつ大森駅から無料バスに乗り込み。アクセスについては下記参照ください。
無料バスに5分ほど揺られつつ、9時30分少し前に本場に到着。さっそく9時30分から開会式が始まりました。
平日で天候が悪いとはいえ、やはりSGだけあって遠征客も含めてごった返していました。いつものダンスその他が終わり、早速出場する52選手が勝率順に紹介されました。やはり生で見るSGクラスのレーサーはなんとなくオーラがあります。
■2017年10月24日 AM10:00 ドリーム戦出場選手インタビュー
選手による選手宣誓も終了後いよいよ本日12Rのドリーム戦、つまり選考期間内で1600人近くいるボートレーサーの中で勝率が最も高かった6人によるドリーム戦への意気込みのインタビューが行われました。
1号艇:峰竜太選手
2号艇:吉川元浩選手
3号艇:江口晃生選手
この選手、50歳を超えてなおこういう舞台に立っているというだけで本当に尊敬に値します。
4号艇:瓜生正義選手
5号艇:白井英治選手
この選手については以下の記事もご覧になってみてください。
6号艇:桐生順平選手
6人ともエンジンについては可もなく不可もなく、といった感じで全員やる気十分な感じが見受けられました。
■1-11R
さて特別席をとって舟券購入開始。しかしながらなんというか、特筆すべき話もなく・・というのも1-8Rは全てハズレ。9-11Rはトリガミ(当たっても掛け金よりも反って来たお金の方が少ない事)。こんなにイン逃げが決まる&ヒモ荒れ(2着以降に人気薄の選手が来る事)が無いだなんて・・・
■ドリーム戦
スタート展示は132/456 ベテランの江口選手が少しでも内をうかがうそぶりを見せて、峰選手がブロック。130-100m付近から起こし(ボートのエンジンを加速させるスロットルレバーを握り始める事)、スタートはほぼ全員がびしっと揃えてきました。
この中で目立っていたのは瓜生選手。展示後に平和島は直線を駆け抜けたタイムや、まわり足(ターンマークをまわってからまわり終わり位までのタイム)等を自動計測した結果を公開するのですが、ほぼすべてのタイムで6人中1-2位でした。
そしてもう一人個人的に良く見えたのが桐生選手。ターン自体がほかの5選手がベテランという事もあるのですが、若々しい、躍動感あふれる旋回を見せていました。
と、この2人が良く見えたそして、ここまでボロボロにやられているとついつい、
いつもの調子で自分に都合のいい妄想を精一杯はたらかせ、4-256-256を千円ずつ購入しつつも、穴で取り返そうとしつつ、イン逃げもそこそこ買いつつレースを待ちます。
そしてレーススタート。
※上記リンクから飛んで行った画面の「REPLAY」から「12R」を選んでみてください。
結果は峰選手のぶっちぎりで僕の妄想は打ち砕かれました。
しかしこのレースで「おおっ」となったのは前述の僕が尊敬に値するとしたベテラン、江口晃生選手。1周目の1Mからゴールまで何度も何度も何度も猛追してくる、
5号艇のホワイトシャーク・白井英治選手をいなし、かわし、振り切って2着を守り切りました。その様はまるでベテラン漁師が帰路中に猛鮫からの攻撃をかわす様。
ちなみにベテラン、で思い出しましたが江口選手は「ベテラン力」という本も出版されています。
特に先ほどのリプレイで注目してほしいのは2周目の2Mです。猛追してくる白井選手を先に行かせて差し返す様は「これぞベテラン力」といった、いぶし銀のようなテクニックです。
■おまけ
さて結局5万円ほどやられてしまい、ボロボロの体で歩いて大森駅まで帰宅したのですが、今日会場でとある方を見かけて図々しくも記念撮影をお願いしたところ、こころよく応じてくださいました。
(写真がぼけててすみません・・)
この方こそ何を隠そう、元やまと学校(現:ボートレーサー養成所)の元校長であり、現役時代は「不死鳥」のニックネームで数多のボートレースファンを魅了した
植木通彦さんです。現在は一般財団法人:日本モーターボート競走会の理事をされています。
役員・評議員名簿 : 一般財団法人 日本モーターボート競走会
植木元選手はちょうど10年前の2007年にここ平和島で開催されたSG総理大臣杯(ボートレースクラシック)でのフライングが原因で選手を引退されたのですが、現在もボートレースを世の中の少しでも多くの人に知ってもらいたい、この業界に貢献したいという一心で日本中を飛び回ったり、各種媒体に出演なさっています。
こちらを見ている方はほとんど植木選手をご存じかと思いますが、ご存じない方はこちらの動画をご覧ください。今から22年前。1995年の賞金王決定戦(ボートレースグランプリ)を制した際の動画です。
このときの植木選手はまだ20代。そして相手の中道善博選手は46歳。
先ほどの江口選手じゃないですが、若手が「ベテラン力」をねじ伏せ、新たな時代の到来を呼び寄せたレースです。
今回のボートレースダービーも幅広い年齢層の選手が参加していますが、果たしてこのようなエポックメイキングなレースが展開されるのか、残り5日間目が離せません。